Chapter1:New world order

オートボット*1ディセプティコン*2の戦いは、未だ続いていた。アラスカに落下したオートボットのカプセルをめぐり激戦を繰り広げる両陣営。戦いは当初ディセプティコン有利だったが、オプティマス・プライム*3は一瞬の隙を突いてメガトロンを取り押さえ戦局を逆転する。
そのとき、突如としてカプセルが開き、中から誰も知らないディセプティコン、スカージ*4が現れる。スカージはもうディセプティコンオートボットもない、サイバートロン星*5は統一されたのだと口にして両陣営を驚かすが、一発のビームがスカージを貫き、彼は崖下へと転落する。
スカージを撃ったのはサイバートロン星から軍団を率いてやってきたショックウェーブ*6だった。かつてメガトロンの参謀だった彼は、サイバートロン星の統一を認め、自らをサイバートロニアン、オートボットでもディセプティコンでもない、サイバートロン星の一市民であり、かつその支配者であると名乗った。そしてあいも変わらず戦争を繰り広げるプライムやメガトロンを、戦争犯罪人として処罰すると宣言する。激怒するメガトロンを返り討ちにしたショックウェーブスタースクリーム以下のディセプティコンを配下に収めることに成功する。
一方、トレイルブレイカーのフォースフィールド*7に守られ、なんとか戦場を離脱したオートボットたちにも選択の時が迫っていた。サイバートロン星に平和が戻ったのなら、故郷に帰ることができるのなら、ショックウェーブの言い分を認めてもいいのではないか? ショックウェーブの言葉に揺れるオートボットたち……その中にはかつて彼らを裏切ったグリムロックもいた。*8そのとき、偵察に出ていたプロール一行をサイバートロニアン部隊が襲う。森に逃げ込んだプロールを襲ったのは、ついさっきまで一緒に行動していたはずのミラージュ*9だった。そして彼らの前に姿を現したのは……
ディセプティコンを収容しサイバートロン星に帰還する船の中では、機能停止したメガトロンを宇宙へ放逐する作業が進められていた。宇宙に捨てられる寸前、目を覚ますメガトロン。しかし彼を銃撃が襲い、メガトロンは宇宙へと放り出される。ハッチの向こうで銃を構えていたのは、スタースクリームだった……*10


こんな調子で数日間書いていきたいと思いますー。

*1:=サイバトロン

*2:デストロン

*3:コンボイ

*4:=後に出てくる描写を見る限り、2010に登場したあのスカージとは姿は同じでも違う性格をもっていると思われる。巻末の解説によれば、ユニクロンにより産み出された古のハンターということになっている。しかしここではなぜかサイバートロン星からの逃亡者となっており、そのわりにはサイバートロン星の現状を認めているかのような発言をしている。このあたりの事情は不明。

*5:セイバートロン

*6:レーザーウェーブ

*7:フィールドの内側からでも攻撃できる。なんて便利w

*8:グリムロックは#1でメガトロンに与し、オートボットと戦った。

*9:=リジェ

*10:スタースクリームは言う。「戦士に相応しい送り方をしてやりたいところだが……まあこうも言うだろう、いい時ばかりじゃないってね。」#2では#1ではほとんど描かれなかった、スタースクリームの野心家としての面が色濃く描かれる。なおこのシーンでメガトロンの頭部ユニットが破損しており、このあたりはメガトロン復活への伏線と思われる(ガルバトロンになると馬鹿になるし)。ちなみにメガトロンを宇宙に放り出す作業に当たっていたのはランブルとフレンジー。昨日までの主君なのに……