今日は書評。


ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)

ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)


ブラックホーク・ダウン〈下〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)

ブラックホーク・ダウン〈下〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF)


1993年、ソマリアモガディシオ
ソマリア内乱の首謀者アイディード将軍のに痛撃を与えるべく、ソマリア首都モガディシオに降下した米軍タスクフォース。アイディード派の重鎮二名を拉致する作戦は当初1時間ほどで終了すると見られていたが、様々な手違い、そして米軍ヘリ・ブラックホークが撃墜されたことによって大混乱に陥り、1昼夜に渡る銃撃戦へと発展する……


同名映画の原作本です。つい先日映画が地上波で放映されたときには途切れ途切れにしか見られず、また映画というメディアの都合上改変も多いとのことなので原作本から手を出しました。あとでまた改めて映画のDVDを買ってこようと思ってますよ。
空挺作戦というと自分が真っ先に思い浮かぶのはやはりマーケット・ガーデン作戦な訳で、ついついかの名著「遠すぎた橋」と比較しつつ読んでしまいました。状況が全く違うとはいえ隔世の感がありつつも、50年前も今も孤立した空挺部隊がどんな目に遭うかは変わらないものですね……


この作戦そのものは所定の目標を達成したものの、米軍死者に対するソマリア民兵の仕打ちが広く報道されるに至って米軍のソマリアPKO活動撤退という結果を導いたわけですが。
タスク・フォースの司令官ガリソン将軍は作戦前にこう書いたそうです。「もし銃撃戦になれば文句無く勝利するだろうが、戦争には負けるかもしれない」
当時統合参謀本部議長だったコリン・パウエル将軍はこう述べたそうです。「(米軍兵士の死者が18名出たことに対して)ヴェトナムで18人死んでも記者会見もひらかれなかっただろう」
いやはや、世界が変わったというべきか、アメリカが変わったというべきか……。
どれだけ犠牲を払っても目的を完遂する強い意思を持った国……ただしその行動原理は自国権益を主眼とする……と、火種があれば乗り出すけれども火傷したらさっと手を引っ込める国と、どっちがマシなんでしょうか。



ココノカの魔女 (アクションコミックス COMIC SEED!シリーズ)

ココノカの魔女 (アクションコミックス COMIC SEED!シリーズ)


小さな村に住む薬師見習いの女の子と、どこまでもへっぽこな魔女のお話。
登場人物だれもかれもが愛おしくなる桐原さんの作風全開で、お話もすっと落ちるべきところに落ち着いてくれた感じで気持ちよく読めました。
反面ストーリーの練りこみ具合や登場人物の掘り下げが若干物足りない感はありますが、まあ、これくらいのテイストのほうが合っているかなと思います。


疲れたときにいいかもしれないですねw






エピソードG10巻に続き、いったいどれだけの魚座の人がこれで溜飲を下げたのでしょうか……w
聖域に迫るミーノス以下の冥闘士をたった一人で迎え撃つ男……、3巻は魚座黄金聖闘士アルバフィカの独壇場でしたね。聖闘士の中でも色モノ扱いされがちな魚座ですがこれだけやってくれればもう満足でしょう。相対するミーノス(この当時からグリフィンがミーノスってのはちょっと問題ある気もしますが……、ワイバーンはラダマンティスらしいし)も悪の魅力たっぷりで良かったです。
あと村の娘さんが可愛くて(ry


それと美味しいところをもって行ったシオン、これはミーノスが復活してもシオンに始末させるための伏線かな、と思ってしまうのは良くないことなのでしょう多分。何せ一度見た技は通用しないのが聖闘士の常識ですからね一輝兄さん。