Chapter2:Brother's burden


オレゴンの秘密基地で、サイバートロニアンの包囲を受けるオートボットたち。サイバートロニアンの司令官は、プライムの戦友であり、誰よりも強い絆で結ばれていたはずのウルトラマグナスだった*1。その事実に衝撃を受けるプライム。マグナスがショックウェーブに協力しているとしたら、それはショックウェーブの言葉が真実であったことの裏付けではないのか? ついにプライムは、マグナスに投降する決心を固める*2。だがプライムは、万一の保険としてジャズ*3をリーダーに、ホイルジャック*4以下総勢7名を密かに逃がし、地球の守りにあたらせる。
投稿したプライムに声をかけるマグナス*5。プライムはマグナスに叫ぶ。どうしてオートボットを裏切ったのかと。そして心の中でも叫んでいた。どうして私を裏切ったのかと……
スカイリンクスの中で、プライムはプロールたちと再会する。プロールは事態を楽観視し、マグナスも仲間だと告げる。しかしブルーストリークはそれを信じてはいなかったし、プライムも同様だった*6
そして北極圏では、グリムロックがひとりディセプティコンの基地を訪れていた。そこにはメガトロンの残したシャトルがあることを、彼は知っていたのだ。そしてCRチャンバーに眠るダイノボット部隊を復活させた彼は、シャトルでサイバートロン星へと向かう。*7
収容したディセプティコンとともにサイバートロン星に帰ったショックウェーブは、メガトロン追放の際に勝手に動いたスタースクリームを折檻する。そして首都アイアコン*8玉座で、ショックウェーブは彼が開発した新しいシステムについて説明する。そのシステムを装着することで、サイバートロン星から直接エネルギーを得られるようになり、またエネルギーの備蓄容量も増大するので、より強力に生まれ変わることができるというのだ。だがこの解説はパーセプターからの通信で中断する*9
エネルギー補給を命じられたスカイワープサンダークラッカーが身体を休めている間*10ショックウェーブサウンドウェーブを副官として取り立てようと提案する。しかしそのサウンドウェーブスタースクリームにおびき出され捕らえられ、彼に協力を誓う*11
そしてショックウェーブは、モニター室*12を通じて帰投中のウルトラマグナスと連絡を取るが、マグナスはこれに激しく反発する。ショックウェーブは、プライムとオートボットがサイバートロン星につき次第、その機能を停止すると言ってきたのだった……



明日につづく。

*1:この包囲部隊はマグナスとスカイリンクス以外は全て元ディセプティコンで構成されていた。ショックウェーブとしては、元オートボットを派遣すればプライムに寝返りかねないという危惧があったのだろう。マグナスはこの部隊員のことを新兵と表現しているが、その実ブリッツィングをはじめとするショックウェーブの主力部隊が揃っていた。スカイリンクスは輸送手段だからしょうがなかったのだろう。

*2:ここでジャズとグリムロックが口論するシーンがあるが、口に気をつけろと言い放つグリムロックに対してジャズが言った言葉は「やるってのかメカジラ!?」……さすがにメカゴジラとは書けなかったかw

*3:=マイスター

*4:#1のラストで壮絶な最後を遂げた、と思ったらきっちり生きていた。スペリオンは死んだままなのに……

*5:このシーンでプライムは電磁手錠を引きちぎるという荒業をやっている。そのため、次のシーンでは全身に鎖を巻きつけられてしまうw

*6:ここでプロールは、トレイルブレイカーが負傷して治療を受けているとプライムに告げる。そのためかトレイルブレイカーは以後出てこない。なおプロールを捕らえたミラージュは同じ船室でハブられていたw

*7:明記はされていないが、これはプライムの密命だったらしい。

*8:そもそもはオートボットの首都であり、ショックウェーブが再建したもの。

*9:パーセプターはそれ以前に、ショックウェーブの取次ぎを頼むため門番のトップスピンとツインツイストと会話しているが、この会話の中にはかなりの伏線が盛り込まれている。パーセプターはここで、サイバートロン星のエネルギーが人知れずどこかへ送られていること、サイバートロン星の軌道が異常をきたしていること――つまりサイバートロン星が動いているということ――を話したのだが、ふたりには聞いてもらえなかった……

*10:「いちばんでかい銃を持ってるやつと組む……誰の指が引き金にかかってるかなんてのは問題じゃない」という彼らの科白は、ある意味とてもジェットロンらしい。

*11:とはいっても、サウンドウェーブぜんぜんしゃべらないんだよね……

*12:ここの担当者はスペクトロ、ビューファインダー、スパイグラス。要するにリフレクターである