バイナルテック・マイスター

というわけでマイスターレビュー。


モデルは当然サイバトロン副官マイスターです。英語版ではジャズですが、コミックスでは地味な扱いだったのでさほど印象に残ってないキャラだったりします。アニメを見てないのが痛いですね(^^;
ビークルモードはマツダRX-8RE雨宮が真っ先に思い浮かんでしまう僕は古いレースファンw 最近はまったく見てませんが^^;
なお、設定ではマイスターはサイバトロン戦士の中では数少ない、コズミックルスト(トランスフォーマーのボディを腐食させるサビ。バイナルテック技術開発のきっかけとなった)に感染しなかったトランスフォーマーですが、バイナルテック計画がデストロン戦士に対して利用された事実を極秘調査するため、あえて自らをバイナルテック化したとされています。白いポルシェでは一発で彼だとわかってしまうので、偽装の意味をこめてということのようですね。ちなみに赤いタイプは彼そっくりに作り上げられたレプリカ・オートマトンで、厳密にはトランスフォーマーではありませんが、人工知能を搭載しマイスターと行動をともにする戦士という設定になってます。マイスターは暇があれば彼に音楽とダンスを教えてるらしい……っておいおい。


さて、肝心のトイですが。
ビークルモードは相変わらずこれがトランスフォーマーとは思えない出来。RX-8のスタイリングを見事に再現していると思います。ただ気になったのは合いが若干悪かったことで、ボンネットがきちんとしまりません。またせっかくのホワイトカラーなのに色味がパーツごとに微妙に差があり、ダイキャスト製のボディとプラスチック製の頭部カバーや腕部などとで色味に差が出てしまっています。
また僕の買った製品はタンク部分のメッキに傷がついてました。品質管理はちゃんとやってくださいよ……
ビークルモードでは特徴的な観音開きの4ドアが可動、ドアアームがちょっと目立ちますがそれはご愛嬌ということで。ボンネットは開きますが容積の関係かエンジン部分はモールドのみです。トランクも同じく開きますが中のスペースはありません。でもトランクは変形にも可動にもまったく関係ないのに開けてみせるタカラの心意気には感服。
変形機構はさほど複雑ではありませんが、脚部などは何度も回転させる必要があるので、特にロボットモードからビークルモードに戻すときなどは混乱するかもしれません。それと、位置取りに微妙なバランスを必要とする部分があるので注意。カカトは全部引き出すのではなく少しだけ引き出しておき、ポーズごとに微調整してやれば、接地率をかなり上げられます。ただこれ説明書読んだだけだと良くわからないんですよね……
変形パターンとしてはスモークスクリーンとほぼ同じ。G1マイスターとG1スモスクの関係を考えれば当然といえば当然なんですが。新味はありませんが逆に言えば堅実というところでしょうか。
ロボットモードは幅のある胸部と引き締まった腹部のギャップが気になりますが、全体的にはいい出来。頭部なんかまんまマイスターで格好良いです。問題点とされていた肩が外れやすいという欠点は、細いフレームの破損防止という観点からすれば止むを得ないかと。気になる人は関節をはめ込んだ状態で、凸ジョイントの割れている部分にスペーサーをかましてあげれば簡単には外れなくなります。でもフレーム折っちゃっても知りません。
またロボットモードでもやっぱりヘッドカバーが問題になります。基本的に後ろに跳ね上げてあるだけなので、前かがみのポーズをとると自然にカバーが後頭部直撃w 嫌な人はカバーの可動軸を太らせてきつくしましょうね。
武器は燃料タンクを変形させたフォトンライフル。このシリーズ、武器に関しては突っ込まないほうがいいと思いますw


さて、僕はバイナルテックは初弾のスモークスクリーン、それにハウンドに続いて3つめなんですが、マイスターは傑作だったハウンドに比べれば若干劣るものの、全体的に満足度の高いアイテムだと思います。マスターピースコンボイと並べてやるといいショットが取れますしね。ただしビークルモード限定ですがw ロボットモードでは身長差がありすぎますw
ただ気になったのは、トイそのものの出来というより、「バイナルテックには今後どんどん新機軸を組み込んでいきます」といっていたタカラ開発陣の言葉がこのマイスターではあまり感じられなかったということです。ステアリングの連動可動は健在ですが、ハウンドのようにサスペンションが再現されているわけでもありませんし……今現在情報が出てきている新しいバイナルテックのなかで、リデコでないものは今のところウインドチャージャーしかないのですが、そういったプラスアルファの部分をどう処理してくるかが見所のひとつになるのではないかと思います。
……まあ、ウインドチャージャーは見送りっぽいですけどね^^; あ、ひょっとして幌の再現が新機構ってことなのかな?



んでスパリンー。
いやあ……コメントなしでw
とりあえずレザウェーの親戚だかなんだかが出てくるのが嬉しいぞ。


それと追加情報なんですが
スペリオンアフターバーナーの部品の一部が組み間違いではないかという話が出てます。
スペリオン時に腰部装甲板になる白と黒の板が組み合わさったパーツなんですが、説明書を見ると腰とのジョイントになっている円筒形のパーツが、下側に大きく膨らんでいるのがわかると思います。
アフターバーナーのロボットモードで白い板のほうが上になっているというほうがわかりやすいかな?
これ、製品版では逆なんですね。実際入れ替えて見ましたが、説明書版のほうが収まりがよく、スペリオン時にも腰ジョイントの弱さからくるお辞儀状態をかなり緩和できます。ただ、板を展開したり収納したりするのはちょっと苦労しますが、白い板は軟質樹脂なのであまり気にはなりません。
装甲板は一見した感じでは金属棒で接続されているように見えますが、実際には小さな丸ジョイントにはめこんであるだけですので、取り外しも再接続も容易にできます。お試しあれ。