1/144ビルトビルガー

まずはスパリン感想から。


……えーっとミーシャは?
あのまま戦死ってことはないでしょうが。


まあ今回もツッコミどころは山ほど有ったわけですが、とりあえずあれだけパワーアップしておきながらグラコンに投げ飛ばされるガルバ様、情けないです。まだスーパーエネルゴンのパワーに慣れてないということか? 今回は相手の力を上手く利用したグラコンの頭脳勝ちですが、というかなぜグラコンは毎回ああいう戦い方が出来ませんか。力技だけでは勝てないっていうのはガルバ様もグラコンも一緒だね。
それと前回からですが、ナイトスクリームがナル光線キャノンと技名を叫びながら撃っているのが若干気になる。記憶戻ってるんじゃないのかい。
スペリオンは……もうねぇ。コミュニケーションとって喜んでる場合じゃないって。まあ仲間はガルバ様に砕かれちゃったから気持ちはわからないでもないけれど。
弟は。……あの兄貴に殴られなかったというのは弟のほうが強かったからなのだろうか。
そうは見えませんがw


で、一場の話とか横浜の話とか書きたいことはありますが、馬鹿馬鹿しいんでヤメ。


コトブキヤの1/144ビルトビルガー、結局買ってしまったのでレビュー。
例によって機体そのものには何の思い入れもないんですが。スパロボ好きじゃないですし。
ボトムズが不遇だからってのが理由じゃないかってツッコミは無しの方向で。


まず箱を開けるとランナーの多さに圧倒されます。ほんとに1/144?と思いたくなる量です。
ランナーは5色ですが、四肢等の薄いグレーがややくすんだ感じの色になっています。インストではここはほとんどホワイトなので、もうすこし薄い色でも良かったんじゃないかと。
ポリキャップはガンプラと異なり、かなり硬いです。実はこれがこのキット最大の難関だったり。まあおいおい書いていきましょう。
インストはHGUC風味、というかほぼそのまま。賛否両論あるところでしょうが、ガンプラに馴染んだ人間に変な緊張感を抱かせないという意味では良いのではないかと。


さて組み立ててみます。
まず、さすがに対象年齢15歳以上ということでかなり尖ったパーツなども有るので怪我をしないように注意しましょう。結構力を入れて組み立てなければいけない部分が多いので、油断は出来ません。怪我してパーツも破損なんてことになったら泣けませんから。
プラの質感はガンプラより若干やわらかく粘りがあるように感じましたがどうなんでしょう。まあ、さほど気にする必要もないと思います。
腕の組み立ては何の問題もないはずです。肩のダクト(スラスター?)が別パーツ化されているのは嬉しいところ。ここははめるのにちょっと苦労するかもしれません。ダボが合ってれば一発なんですが。
肘は70度ほどの可動で、前から見たとき若干貧弱なのが気になるところです。
脚は……、足首の組み立てがかなり厳しいです。ビニールチューブを使うところがあるのですが、このへんの組み付けは説明書どおりでは無理でした。僕が不器用なだけかもしれませんが。
一応別のやり方を書いておくと、まず組立工程の10は飛ばして11からいきます。G6パーツのG24・G23との取り付けピンを切り飛ばし、後ハメできるようにしておきます。そうしたらビニールチューブをつま先のパーツE4に接続し、次に関節基部となるG15・G16・ポリキャップBからなるブロックをE4に取り付け、足首関節(G23とG24)を関節基部に取り付けてしまいます。そうしたら、チューブがミゾから出るように調整したら、チューブをG6に取り付け、G6を足首関節にはめ込んで接着します。
一応両足ともこれで上手くいきましたが、何が問題かというと、チューブの差し込み口が関節基部とうまく合っていないのもそうなんですが、ポリキャップが硬すぎて足首関節をポリキャップBに差し込むのにえらい苦労する点ではないかと。このキット、ボールジョイントはどれもはめ込むのに苦労すると思います。それで余計な力がかかって他のパーツが外れたり破損したり……というパターンが結構ありますので、ボールジョイントに軸をはめ込む際には可能なかぎり他に影響が出ないような構造を考えたほうがいいです。
なお足首の関節基部、それと股関節のパーツは接着したほうがいいです。やはりボールジョイントが硬すぎるせいで、脚を動かしていると取れる恐れがあります。
胴体や腰部、バックパックは問題なし。武装も若干手間はかかりますが、さほど問題はないはずです。なおスタッグビートルクラッシャーのG7のパーツはH7・H8にはめ込んでからG21のパーツを取り付けるのが正解。G21はしっかりゲート処理をしておかないとちゃんとはまりませんのでご注意を。
頭部は……、若干散漫な印象。耳が開きすぎているのと頭部前面にメリハリが無く、扁平な印象を受けるのが原因かと思われます。


組み上げてみるとプロポーションは抜群で、これは全く文句なし。足が長く見えますが、これくらいは許容範囲内でしょう。
非常に細かく色分けされたキットですが、色分けされていない部分はカメラアイ、それと胸部上面のホワイトと円モールドのグレー部分が目に付くくらいで、あとはあまり気になりません。ただ、これだけ細かく色分けされたキットなのにコールドメタルソードがコバルトブルー成型というのは納得いきません。
カメラアイなんかもシールを付属させればより良い仕上がりになったんでしょうが……、子供向けではないということなんですかねえ。今回はガンダムマーカーで塗装しました。


感触としては、ガンプラを強力に意識しつつ独自色を打ち出そうとしているという感じです。モールドのシャープさ加減もいささか過剰なほどで、見ていて気持ちのいいキットに仕上がっています。
ただその反面「組みやすさ」はいささかスポイルされていると言わざるを得ません。ポリキャップの硬さのために組み上げるだけでもかなりの力と配慮が要りますし、パーツ同士のすり合わせがかなりシビアなため、はめ込むパーツがちゃんと奥まではまらなかったり、あるパーツをはめ込んだがために別のパーツの継ぎ目が大きく開いてしまったりということが多多有ります。きっちり仕上げたい人は何度も仮組みと擦り合わせを繰り返す必要があるでしょう。
このあたりはいわゆるタミヤキットの「パチピタ感」というものでは無く、パーツが設計より太く成型されている感じで、印象は良くないですね。


それでも最終的にこれだけの仕上がりのビルトビルガーを、1/144プラキットで再現してのけたというのは凄いことだと思います。ガレージキットメーカーのプラキットというとどうしてもウェーブのシリーズが頭に浮かんでしまい、あまりいい印象はもてなかったのですが、こちらはガンプラ並みにきっちりしたつくりとなっていて好感が持てますね。ただそのぶん価格も高いですけど……
次回作はアルトアイゼンとのことで、これも全く知らない機体ですが、デザイン的には嫌いじゃない(もっとも、この手の機体にありがちなちぐはぐさが拭えないのも確かですが……)ので、価格次第では購入しようかなと思ってます。