昨日の続きでミニプラマジキング。
毎年毎年暴走しまくりのミニプラシリーズですが、今回もやってくれましたw
まずDX版との差異ですが、DX版持っていないので又聞き情報や写真から類推すると、まずマジキングの帽子が変形時に起き上がるギミックがなくなっています。まあこのあたりはサイズと値段の都合上仕方ないかと。
さらにDX版ではほぼ同じ大きさだったマジフェニックス・マジマーメイド・マジガルーダの3体ですが、ミニプラ版ではかなり大きさが変更されています。まあ、あんまり気にはならないですけど。
その他首周りやマジフェニックスの肘関節などはDX版を上回る出来。


マジキングに関してはDX版でもかなり可動に気を使っているということもあり、例年の「豪華なDX版と可動重視のミニプラ版」という図式は必ずしも成り立ちませんが、それでも小サイズでDXを上回る可動範囲を確保してきた開発陣の意気込みを感じますね。
そして当然のごとくマジキング・マジドラゴンに合体できるわけですが、こちらもほぼ破綻無く纏められたプロポーションが非常に好印象。デザイン上マジキングの肘関節は固定になってしまっていますが、脚部は非常に良く動きますし、ガルーダの翼も大迫力で良い感じ。各部のジョイントも一定の保持力がある反面取り外しにくいということも無く、マジドラゴンではきちんとマジフェニックスを跨らせることができるのもポイント高いです。
さらに未使用ジョイントもちらほら……ここはやっぱりウルカイザーも出してくれなきゃウソですよねバンダイさん。


2色成型ABS+貼りやすさを優先したシール、ということでどうしてもチープトイと思われがちなミニプラシリーズですが、本当に素晴らしい出来なので、DX版を持っている人手も是非手にとって欲しいアイテムですね。
あえてひとつ難点を挙げるとすれば、前年のデカレンジャーロボに比して遥かに複雑な変形合体ギミックを再現するために、かなり細かなパーツの分割を強いられたというところでしょうか。無論、普段ガンプラ等を組んでいる人にとっては問題無いレベルですが、子供にはちとつらいかなと思えるような場所も無きにしも非ず……
ま、こういうキットに触れて組み立てる楽しさを知るのも大事だと思いますから、欠点というほどのものでもないか。



さて、次はバイナルテック本。


一読した感想としては、非常にスタイリッシュに纏められた一冊だなと。バイナルテックというトイのコンセプトに合った紙面の作り方には好感が持てます。内容としては各トイの紹介、設定画と開発画稿、それと変形手順の解説などを軸に、開発者や実車メーカーの開発担当・渉外担当などのインタビューが載っていて、こちらもなかなか興味をそそられます。後半はTFコレクション及び復刻版メインの内容で、イベント限定商品なども網羅されているのでカタログ代わりにもってこいです。……つか普通に売れよと。
開発画稿は変形考察用の単純なラフからデザイン画までかなり多数が収録されており、開発経緯と合わせて興味深いです。例えばデッドエンドとスィンドルはもともとサンストリーカーとトレイルブレイカーとして考えられていたものとの事ですが、そう考えると確かにあの顔はサンストリーカーとトレイルブレイカーだよなと。頭部形状に関して抱いていた疑問がやっと解けた感じです。元キャラで出して欲しかった気もしますが^^;
さらにグリムロックのバリエとして考えられていたウインドチャージャー(日本名チャージャー)の頭部などは、今のところ海外発売予定しかないのオーバードライブのリデコでイエローのボディカラーを持つTF(名前は明記されてませんが、ドラッグストリップらしい)に流用されており、当初オーバードライブがウインドチャージャーとして設定されていたのはその縁もあるのかななんて思ってみたり。
ちなみにこのドラッグストリップ(だかなんだか)、抽選で100名にプレゼントされるとの事。海外仕様なら日本ではダイキャスト成型の部分もプラ成型になっているので、違いを実感する意味でも欲しいアイテム。是非応募してみたいと思います。


ただ反面背景設定などは殆ど触れられていないのが残念でしたね。タカラの開発サイドによれば当初、ボンネット等にスパーククリスタルを仕込むアイデアもあったそうで、そのあたりも興味深かったのですが……
ともあれバイナルに興味のある人はもちろん、全部集めてるぜ! という人も持っておいて損はないムックかと思います。
……というかね。写真で紹介されている変形手順&ワンポイントアドバイスが一番役に立つという噂も……