風は山河より〈第1巻〉 (新潮文庫)

風は山河より〈第1巻〉 (新潮文庫)


一気に全巻読了。
まあ単行本でも読んでいるんですが・・・


東三河の小領主である野田菅沼家3代を描いた小説ですが、何と言っても目立つのは野田四郎ですよね。
野田四郎はどうやら架空の人物で、宮城谷さんの小説に一人はいるタイプなのですが、こういうキャラクターがいないと宮城谷さんらしくないというかw


この小説は野田菅沼家3代(定則、定村、定盈)を描くと同時に、松平3代(清康、広忠、家康)を描く小説でもあるわけですが、それぞれの対比を見ながら読むとさらに面白いですね。
特に家康の描き方、宮城谷さんの思考(嗜好?)を感じつつ読むといいかも。