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またアメコミ。
X-MEN:ファーストクラス 明日への架け橋 (ShoPro Books)
- 作者: ジェフ・パーカー,ロジャー・クルーズ,高木亮
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2011/06/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルだけ見て映画と関係あるのかなと思ったら全然関係なかった。
X-MEN初期メンバー(サイクロップス、マーベル・ガール、ビースト、エンジェル、アイスマン)の活躍を描く短編コミック集です。
簡単に紹介など。
#1 新・創世記
「恵まれし子らの学園」を植物状の怪物が襲う。なんとか撃退に成功したX-MENは、怪物の脳波を辿って北極に赴く。
初期X-MENの紹介編。ボビー(アイスマン)の手紙をナレーション代わりに使う手法が面白いです。にしてもボビー、このシリーズでは妙に待遇良いよね。
#2 湿地の脅威、楽園の安息
ウォーレン(エンジェル)の別荘へバカンスに向かうX-MEN一行。途中でプロフェッサーの知人であるコナーズ博士に会いにいく一行だが、コナーズ博士は行方不明になっていた。
コナーズ博士はスパイダーマンのヴィランであり協力者でもあるリザードその人。
コナーズ博士捜索チームとバカンスチームの落差が酷すぎて笑える^^; スコティ、暢気過ぎです。
#3 迷宮からの脱出
その日はなんだかおかしかった。教授は普通に歩き、スコットはサングラスを外し、マグニートーが教授とチェスをしにやってきて、ブロブが食事の相伴に預かる始末。何かがおかしいと感じたジーンはスコットを正気に戻そうとするのだが。
人に相談しない、人の話を聞かない、後先考えずに突っ走る。ウルヴァリンじゃありません、教授の話です。
意外としょうがない人なんだよなあこの人・・・
#4 紅玉の妖魔
センチネルと戦うX-MEN。だが肝心のサイクロップスがぱっとしない。自分達の近くを怪物がうろついていると主張するサイクロップスのために、教授は世界最高の魔術師・ドクター・ストレンジの助力を得ることにする。
話の筋はともかく、微妙に大人気ない連中が多い話^^; 教授の「ストレンジと連絡を取る方法」とか、「私の役目だったのに・・・」とつまらなさそうな顔をするストレンジとか、大人のほうが子供っぽいのはどうなんだ^^;
#5 冬の稲妻
港に現れた巨人と戦っていたX-MENだったが、別の敵の強襲を受け、アイスマンがさらわれてしまう。途方に暮れるメンバーの前に、杖をついた男が話しかけてきて・・・
「迷宮からの脱出」で「この前アベンジャーズの特別番組を見てたんだ」とハンクが言うように、この当時のX-MENはまだまだマイナーヒーロー扱いだったんですね。
しかしマーベルにあまり詳しくない僕でも正体バレバレでしたよ杖の人。映画楽しみにしてます。
#6 SはスクラルのS
X-MENが護送中の怪物を脱走させる事件が発生。濡れ衣を晴らそうと駆け回るX-MENだったが・・・
「信頼を築くのは難しいが、壊すのは一瞬」というウォーレンの台詞が、この短編だけでなくX-MENの戦いを物語っていますね。
しかしタイトルからしてネタバレなんですが、あの5人は何しに来たんだか。
#7 天使は魔女がお好き
恵まれし子らの学園を一人のミュータントが襲撃する。彼の名はクイックシルバー。X-MENに捕らえられた彼は実は姉を探しているだけだったことを白状する。折りしもウォーレンも姿を消していて、X-MENは彼らを探すことにするのだが。
マーベル史上最悪のシスコン登場。「ハウス・オブ・M」を読んでからこれを読むと笑えない・・・
能力だけ見れば、恐ろしく汎用性に富むうえにパワーがある(=ほぼ無謬)なスカーレット・ウィッチも、シンプルゆえに強力なクイックシルバーも、最強クラスのミュータントなんでしょうけどね。
#8 密林の宝物
教授が密林で行方不明になった。捜索に向かったX-MENは、現地で最高のガイドに巡り合う。
異形のガイド、ケン・ヘイルの「もし俺を受け入れる社会を作れるとしたら、それはお前達だ」という台詞で当巻は締め括られます。
その後の「宝物も見つけたし」という言葉はどうかなーという気もしますが^^; どうも教授はトラブルメーカーなイメージのほうが強い^^;
X-MENは正直あまり詳しくはないうえに、登場人物が多すぎてよくわからないところがあったのですが、初期メンバー5人+教授に毎回ゲストキャラという構成でかなりすんなり読み進めることが出来ました。
まだ若かりしころのメンバーの冒険譚、「ハウス・オブ・M」のような暗さがなく、サイクですら冗談を口にするくらいのノリで話が進んでいくのでテンポが良く、最後まで楽しんで読みきれましたね。
最近は思いテーマを扱ったアメコミを読むことが多かったので(そういえばキングダム・カムの紹介はしてなかったな・・・)、こんなノリもいいものです。