今日は国立西洋美術館へ。
ゴヤ展を見に行くと見せかけてウィリアム・ブレイク展を見に行くオレ参上。


フロム・ヘル」つながりで「蚤の幽霊」があれば観たいと思ってたんですがよくよく考えてみれば版画展だからあるわけなかったという。
しかし完璧にゴヤ展に追われてどこで展示してるのかも最初わからなかったですよ・・・、おかげで常設展をかなりの早足で駆け抜けていく羽目に。係員の人は何だと思ってたかもなぁ。
あと館内で平気で写真撮影してた人がいたのに閉口。



で、ブレイク展ですが。
版画の展覧会ということで、点数は多かったですが流石に少し地味でしたね。人もまばらで、ゴヤ展の混み具合からしたら雲泥の差でしたが、個人的にはこっちのほうが楽しめたかも?
目に付いたところでは「カンタベリー物語」の大判版画と、「ヨブ記」の連作版画があったのが面白かったです。ただ「ヨブ記」ってあまり好きじゃないんだよなあ。というか、序盤でヤハウェがサタンにヨブを苦しめる許可を与えるところを「気まぐれで」許可したと書いちゃってるもんだから、あとからヤハウェが出張って自分は偉大で深遠なんだよーとヨブに主張するところがあるんですが、そこに全然重みがなくなっちゃってたという^^; 気まぐれで自分の創造物を試す存在が「思慮が深遠」って言われても^^; それに、結局ヨブの子供たちは死んでるわけだし・・・


まあ原書をしっかり読み込んだわけではないので、ちゃんと読めば見えてくるものはあるのかもしれませんし、そもそも僕がキリスト教に触れたのは幼稚園のころの話なので^^; かなり記憶と理解度に怪しさがあるのでこれくらいにしておきますが。
ともあれ、今度はブレイクの版画以外の画も見てみたいですねえ。生きている間にそんなチャンスがあるか怪しいですが・・・