気がつけば大分ほったらかしにしてましたが。
とりあえずG1の感想はやめときます。もう、ただ十分面白いというだけですむかなぁと……
い、いやめんどうなわけじゃあ(ry


で。
リニューアルされたホビージャパン誌を買ってきました。確かにでかいですが、読みにくいというほどでもなく、写真を大きく見れるのはやっぱりありがたいですね。後は収納が……、どうすっか。
巻頭特集のSEEDディスティーは開発者のインタビューがなかなか面白かったですね。今回もトイシーンとしてはなかなか期待できそうで、最初はなんだかなと思ったインパルスやセイバーも慣れてしまえばなかなか格好よく見えてくるから不思議。しかも今回は実際に動くものを見た結果としての好印象ではなく、あくまでも2次的な産物であるトイを目にしての好印象なのがなんだか新鮮かも。ふつう、そんなことないんですけどね。3次元でしかもマスプロである生産物が、2次元でしかもある程度までは設定を無視してでも見栄え良く描くことを運命付けられているプロモーション映像やポスターに勝てるわけがないのが普通のはずなんですが。
ともあれ、MIAもコレクションキットもかなり気合が入っていていい感じ。インパルスが各シルエットごとに色が違うのがいろんな意味で鼻につくほかは、どの形態でも完成度の高いものが仕上がっているようで一安心です。もっとも、実際に手に取るまではわかんない面もかなりあるんですが……特にMIAはねえ。
発売ペースも前回同様放送スケジュールにあわせたもので、「毎週何かしら新製品が出る」なんて話もあって、こりゃお父さん大変だよと。
ま、ともあれいろいろ期待して待つことにします。それでいて作品の内容自体にはほとんどノータッチの姿勢を貫こうっていうんだから自分でもどうかしてるとは思いますが。


あと今回の付録品なんですが、まだ未開封です。
ただねー、これを新しい試みとして捉えるか、それとも業界の悪あがきとして捉えるかは微妙なような気もします。SEEDの1/144コレクションシリーズ最後を飾ったプロヴィデンスがどんなキットだったか、そして各模型店で――デパートで、ではなく――コレクションシリーズがどういう扱いを受けていたかを思えば、コレクションシリーズ自体がどう展開しどういう結末へと至ったかは大体読めるわけで。さらにMAX御大がオラザク選手権で漏らしていたように、オラザクへの応募総数が頭打ちになっている現状というのもあるわけで、それを総合すると結局プラモデルを「組む」のではなく「作る」人は早々増えてないんではないかと。
まあ、SEEDコレクションシリーズは入り口にはなったかもしれないけれど、SEEDでプラモに触れた人がいきなりオラザクに送ってくるかというとちょっとどうかなと思いますし、これからディステニー、さらにあるなら次のシリーズでも継続的にやっていく必要があるかなとは思うのですが。そういう意味で今回のソードカラミティ改造キットは意義があるとは思うのですが、反面この付録がつくと発表されたとき自分の周囲で一番多かった意見は、ああじゃあHGソードカラミティは出ないのね、というものだったことを考えるとねえ。
特にソードカラミティはノーマルのカラミティとはボディカラーが異なるわけで、カラミティ本体も塗装しなければならないと考えると初心者向け改造キットとしては極めて敷居が高くなりはしないかと思っていたら、きちんと抜け道を用意してくるあたりわかってるなとは思いましたが。ただやっぱり、完成品やアクションフィギュアが若年層にまで認知され、素組みするだけで設定通りに仕上がってしまうキットが全盛となった現在、「手を入れて完成させる」キット、あるいはそうすることは難しい立場に立たされていると思います。「手を入れて完成させる必要がある」のか、「手を入れて完成させることを楽しむ」のか、という違いも出て来ると思いますしね。
ぶっちゃけ、コレクションシリーズを買っていきなり関節自作する低年齢層は居ませんよね。今回の付録見ていきなりカラミティをエアブラシで全面塗装する初心者も居ないわけで。今回は特集記事とDVDの二本立てで、改造キットの作り方を詳しく紹介してるんですが、初心者にこれやれといってもまず無理です。いきなりエアブラシ塗装を紹介していますけど、エアブラシなんて普通の家庭には転がってないし、買おうと思ったってどんなに安くても5000円くらいからするわけで。この記事のターゲットが初心者なのか、あるいはエアブラシはもってるけどあんまり使ってないなーくらいの人間なのか、そのあたりがいささかぼけてしまっているのも非常に残念でした。
結局、このソードカラミティ改造キットの「立ち位置」が良く見えてこないというのが本音だったりします。正直、ガンプラをコレクションモデルとして捉えている人間にとってはいい迷惑だったでしょう。だって、これでもうソードカラミティは出ないでしょうから。出たら出たで、じゃあこれはなんだったのということになりかねませんしね。
その一方で、ソードカラミティ初号機という苦肉の策としか思えない抜け道を別とすれば、「このキットを使ってソードカラミティを作ること」はいささかハードルが高すぎたと思わざるを得ません。これならストライクの新しいストライカーパックなどを企画したほうがなんぼかマシだったという気もしないでもありません。それなら、ソードカラミティほど劇的に気体を変化させることはできませんが、ストライク本体には手を加える必要がありませんから、比較的初心者向けにできたはずです。
いろプラや多色成型、さらにはMG、HGUCスタンダードで「組むだけで十分な仕上がりを得られる」キットスタイルを確立してきたバンダイが、「作る楽しみ」を追及した素性の良いベースキットを発売することは、大変意義があると思います。プラモデルは「組む」だけでなく、「作る」ことでもっと楽しくなるんだよ、という主張も十分理解できます。でも、だとしたらなぜソードカラミティだったのか、そこが気になってしかたないんですよね……


まあいろいろ書きましたけど、それでも新しいHJにはいろいろ期待していますので、頑張ってください。