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- 作者: フランクミラー,マイク W バー,デビッドマツケリー,アランデイビス,トッドマクファーレン,秋友克也,石川裕人
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/12/19
- メディア: 大型本
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出てるのに気づいてなかった・・・
本書はバットマン:イヤーワン、イヤーツー、フル・サークルの3作を収録してますが
ちょっとだけ書評風に内容紹介でも。
・イヤーワン
バットマンがゴッサムシティに現れた最初の1年間を描いた作品。
1月4日。悪徳の街ゴッサムシティに、ふたりの男がやってくる。
一人は大富豪にしてプレイボーイ、重すぎるトラウマを抱える男、ブルース・ウェイン。
もう一人はタフで、誰よりも誠実な刑事、ジェフ・ゴードン。
ブルースは誓いを果たすべく街に現れるが、犯罪者に対するには彼らに恐怖を与えることが必要だと気づき、蝙蝠をそのモチーフとする。
ゴードンはゴッサム市警の堕落を知り、改革に乗り出すが、そんな彼を快く思わない本部長や子飼いの手下に目をつけられる。
いくつかの事件を経て、ゴードンとバットマンは奇妙な信頼関係を築くことになる・・・
映画「バットマン ビギンズ」のモデルともなったイヤーワンですが、日本語版は長らく絶版でした。今回こういう形で読めたのは嬉しい限りですね。
登場キャラクターはブルース、アルフレッド、ゴードンといったメインキャラクターのほかに、後にトゥーフェイスとなるデント検事、セリーナ・カイル(キャットウーマン)、マフィアのヴィランであるローマンなども顔を出してます。
まあ、セリーナについては何しに出てきてるんだという感じではありますが・・・
そして最後を飾るのはやっぱりあの男、バットマン最凶の敵、ジョーカー。とはいえ(映画のラストと同じで)カードだけなので、彼の活躍は期待しないように・・・
・イヤーツー
バットマンがゴッサムシティに現れて1年。
ブルースはレイチェル・カスピアンと知り合い、惹かれあうようになる。一方そのころ20年前にゴッサムシティを騒がせた連続殺人鬼、リーパーが再び街に現れる。「おまえは私の後継者だ」そう囁くリーパーにバットマンは挑むが、返り討ちにされてしまう。
警察との協力だけではリーパーは倒せない。そう思ったバットマンは主義に反して拳銃を携帯するばかりか、ゴードンを裏切り、マフィアと手を組んでリーパーを追い詰めようとする。しかしマフィアがバットマンの相棒にと指名した人物は、かつてブルースの両親を殺した男、ジョー・チルだった・・・
「親と子」という関係性が強く打ち出された作品だと思います。その一方でリーパーは誰か? という謎解き要素はありません(ロング・ハロウィーンとはここが違う)。
スカルマスクに赤いレザーアーマー、手には拳銃を仕込んだショーテル、と完璧に悪役ルックなリーパーはまさに恐怖の象徴で、「殺さない」バットマンと「殺すことで恐怖を与える」リーパーの対比も面白いです。というか箍の外れたバットマン=リーパーですもんね。
・フル・サークル
フル・サークルとは大団円の意。
リーパーはビルから墜ちて死んだ。しかしその遺体と装備が死体安置所から消え、街には再びリーパーが現れる。バットマンは相棒のロビンとともにリーパーを追うが、リーパーはレイチェルを人質にとり、バットマンと対決する。
イヤーツーの完結編。メンバーにロビンを加えることによって親と子という関係性をもう一度掘り返した作品といえると思います。同時にバットマン自身の過去との決別話にもなっており、フル・サークルを終えてようやく、バットマンはチルの記憶から解き放たれたということで良いと思います。
久々のバットマンでしたが読んでいて楽しかったですね。筆者は堂々たるメンバーなので(といっても自分もほとんどわかんないんですが)、テイストが気に入ればはまること請け合いですね。
さて、後は気楽に
- 作者: 内藤泰弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/01/04
- メディア: コミック
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こちらもひっさびさの内藤先生新刊。
相変わらずというかそれ以上のカオスw ちなみにこの場合のカオスは褒め言葉w