ダークナイト 特別版 [DVD]

ダークナイト 特別版 [DVD]


見直しましたー。
思えばとあるビジネスホテルに泊まったときにこの作品を見たのが自分とバットマンとの出会いでしたので、わくわくしながらw
もう一度観ても文句なしに面白かったんですが、ただここしばらくでいろんなバットマンに触れてきたせいか、ちょっと「あれ?」と思うところもありましたね。
何かというととにかくこの映画ってジョーカーなんですよ。ヒース・レジャー演じるジョーカーのインパクトがでかすぎて、メインのダークナイトが完全に霞んじゃってる。特にバットマンについてあまり詳しくない人には、「なんでバットマンはジョーカー殺さないん?」という疑念がついてまわるんじゃないでしょうか。
バットマン=殺さない、というのは少しでもバットマン知ってる人なら常識なんだろうとは思いますが、その理由はこの映画の中では語られませんし。「ビギンズ」にはあったと思うけど。


まあ殺しちゃえば正直楽なんですよね。って、先日も書いた気がするけどw でも殺さない。殺さないのはいくつも理由はあるんですが(子供受けが悪いからとか・・・失言)、少なくともこの映画の中では、殺してしまえばジョーカーに負けたことになっちゃいますし。
ジョーカーもフリークだけど、バットマンもフリークなんだよ、フリークなんだけどその力を(自分の信じる)正義のために使ってるだけなんだ、というのはそれこそ「ダークナイト・リターンズ」あたりに描かれているので、そのへんを加味した上でさっぱり忘れてw この映画を見直すと面白いと思います。



とにかくジョーカーの存在がでかすぎる作品なので、ジョーカーに気をとられずに(かなり難しいですが・・・w)ブルースの心情の動きを細かく追っていかないと、この映画を理解したことにはならないんじゃないかと偉そうに思ってみたり。
そうやって観ていくと、影響を与えたといわれる「ダークナイト・リターンズ」、それこそ「ウォッチメン」とほぼ同時期の作品ということに驚かされますが、この2作品がいみじくも世に問いかけた「ヒーローって何なのさ?」というテーマをきちんと味わうことが出来ると思うんですよね。


さて次は「ビギンズ」を見直すか、「ロング・ハロウィーン」を読み直すか、どっちにしようかな。
クリスチャン・ベールつながりで「T4」見るのもありだけど。