9末は3冊もアメコミが出版されて、アメコミ好きにはたまらない時期になりましたねー。
ということで少しずつでもご紹介していきたいと思います。



キャプテン・アメリカ:ニューディール (MARVEL)

キャプテン・アメリカ:ニューディール (MARVEL)


9.11テロで倒壊したWTC。現場には人命救助に従事するキャップの姿があった。「どこにいたんだ?」と問いかける救急隊員に、キャップはうつむいたまま答えた・・・「ここではなかった」
7ヵ月後の復活祭の日、小さな町センタービルでテロ事件が起こる。住人300人あまりを人質にしたテロリストの目的は、キャプテン・アメリカその人の首だった・・・


考えてみればキャップの個人誌って初めてかも。「ニューアベンジャーズ」は読んでましたけど。「ハウス・オブ・M」の扱いの酷さとか^^;
キャップの独白交じりで物語が進んでいくため、キャップの心情を慮りながら読んでいくと面白いです。当初こそテロを「これは戦争だ」と断じていたキャップですが、物語の途中からは徐々に考えが変わっていきます。モンスターとさえさえ称されるテロリスト、フェイサル・アル・タリクを生み出したのは誰なのか? そしてテロの裏に隠された不穏な動きも見逃せません。とはいえ、日本でアメコミを読む分にはたいていシリーズの半ばをぶつ切りで読む羽目になるので、CATタグの顛末とか知りたいけど読めないんだろうなあ・・・


ところでこの作品、印象的な台詞がいくつかあるので抜書きしておきます。

・(救命隊員の「どこにいたんだ?」との台詞に答えて)「ここではなかった」
 ・・・ヒーローが実在したとして、9.11や東日本大震災などに直面したら言いたくなる台詞でしょうが、アートが素晴らしいので非常に心に迫ります。

・「マスクを脱いだらもうスーパーじゃねえよ。ただのヒーローだ。それなら、誰だって同じことができるってな。もしも・・・本気でやろうと思って、本気で努力すればな」(花火見物をしていた一般市民)

・「戦う理由は簡単だよ。第3次世界大戦を見たくないだけさ」(スティーブ・ロジャース



ところで、「キャプテン・アメリカ」と聞いてアメリカ万歳の単細胞ヒーローだと思う人はどれくらいいるんだろう。というか誰でも最初はそう思うんじゃなかろうか。まあ最初の登場が1941年で、開戦もしてないのにヒトラーをぶん殴っていたヒトなので^^; そう思われても仕方ないのかもしれませんが、昨今のキャップは政府よりもアメリカが本来持っていた(はずの)理想に殉じるというヒトなので、かえってすんなりと感情移入できる気がします。
さて今度公開の映画はどうなっているんだろう・・・、楽しみです。ホットトイズのフィギュアも予約しちゃったしね! ただ武器はシールド以外はトンプソンとM1911しか付属しないみたいなので、他社製品のM1ガーランドとか用意しておこうかな。劇中で使うかは判りませんが・・・